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トラサポ通信

トラサポ通信(運輸のミカタVer.):2023年12月号~2024年問題とライドシェア、ドライバー年間教育12項目⑧危険の予測及び回避並びに緊急時における対応方法~

運輸のミカタとトラサポでは、毎月「気になるニュース」と「ドライバー教育道場」と題して、運送業界を取り巻く現状とドライバーの年間教育に役立つ情報を発信していきます。

今月の記事はこちら(運輸のミカタVer.は大幅な加筆修正を行った完全版です。)

  

気になるニュース

数年前も話題になり立ち消えになったアメリカUber社等によるライドシェア(※)が2024年問題によって再燃しています。まだまだ日本の法制度ではハードルが高く、都心部での導入は特に難しいでしょう。

※アメリカUber社の日本法人が、産学連携機構九州と共同で、平成27年2月に福岡市で「みんなのUber」という名称でライドシェアの実証実験を行いました。

このサービスでは、スマートフォンのアプリで場所を指定すると、近くを走っている参加者が自家用車でタクシーのように目的地まで送り届けてくれるというもので、利用者は無料でサービスを受けることができました。自家用車を提供して送迎した参加者には、データ収集への協力金という名目で、Uber社から報酬が支払われるという仕組みでした。
しかし、このスキームは「道路運送法に抵触する恐れがある」として、国土交通省の行政指導により中止を余儀なくされました。

都心部でも過疎地域でも、「タクシーがつかまらない」という声はよく聞きます。しかし、だからと言って自家用車を使用して二種免許を持たない「素人ドライバー」による送迎を解決策とするのは安易では無いでしょうか。
これは俗に言う「白タク行為」であり、旅客運送業界はもちろんオーバーツーリズムなど他の問題も複合的に絡んでいるので、解決方法をそこに求めるのは視野が狭いと言われても過言ではありません。

一方、過疎地域では本当にタクシーやバスを必要としている人が乗ることができない問題も実際にあります。バスの不採算路線は廃止されていく傾向にあり、公共交通機関に頼ることも難しくなってきている現状を踏まえると、過疎地ではライドシェアが普及していくかもしれません。

『ライドシェア』とは、直訳すると「ライド=乗る」を「シェア=共有」することで、俗に言う「相乗り」や「配車サービス」のことを指します。自家用車の所有者と自動車で移動したい人を結び付ける手段のことです。

海外ではアメリカのUberや中国のDiDi等によって急速に普及してきており、市場規模は右肩上がりに増加しています。
しかし、日本では事業として(報酬をもらって)行うことが道路運送法第78条で規制されており、一部の場合を除いて行うことができないとされています。

道路運送法第78条
自家用自動車(事業用自動車以外の自動車をいう。以下同じ。)は、次に掲げる場合を除き、有償で運送の用に供してはならない。
一 災害のため緊急を要するとき。
二 市町村、特定非営利活動促進法(平成十年法律第七号)第二条第二項に規定する特定非営利活動法人その他国土交通省令で定める者が、次条の規定により地域住民又は観光旅客その他の当該地域を来訪する者の運送その他の国土交通省令で定める旅客の運送(以下「自家用有償旅客運送」という。)を行うとき。
三 公共の福祉を確保するためやむを得ない場合において、国土交通大臣の許可を受けて地域又は期間を限定して運送の用に供するとき。

▼ライドシェアの詳しい解説はこちら

ライドシェアとは何か? 国土交通省|国土交通政策研究所報第65号|2017年夏季

 

ドライバー教育道場

運送事業者が行わなければならないドライバーへの年間教育12項目の内容を、毎月少しずつ掲載していきます。
今月は「危険の予測及び回避並びに緊急時における対応方法」についてです。

みなさんは、子どもの飛び出しについてどの程度注意を払っていますか?
飛び出しは子どもだけじゃない、むしろ高齢者や自転車の方が危ない、という声も聞こえてきそうですが、今回は子どもに焦点を当ててみます。

十分注意しているかと思いますが、子どもは親と一緒にいるときでも全く油断できません。自分が幼稚園児の子どもを連れていると想像しましょう。一緒にいる間、ずっと手を握っていられる自信はありますか?ずっと強く手を握っている親もいるでしょうが、みんながみんなそういうわけでもありません。

手を握っていたとしても、子どもは興味がひかれると信じられない力で急に手を払って車道に飛び出てきます。逆に親と一緒にいる安心感から、そのような行動を取ってしまうこともあるでしょう。

小学生にもなればひとりもしくは友人とだけで行動することが非常に多くなります。入学や進級の緊張感が薄れてしまうのか、月別の死者・重傷者数では5月が最も多くなっています。10月が多いのは、暑さがだいぶ和らいでくる時期ですので、真夏の酷暑で外遊びができない反動で、外出が増えるからかと思われます。

子どもの月別死傷者数_R2交通安全白書

※出典|内閣府「令和2年交通安全白書」

また、時間帯別では、夕方15~18時の時間帯が最も交通事故が多く、危険な時間帯となっています。

以下は、小学生の歩行中の時間帯別死者・重傷者数を表したものです。

子どもの時間帯別死傷者数_R2交通安全白書

※出典|内閣府「令和2年交通安全白書」

このように、小学生の交通事故はハッキリとした傾向が出ますので、その傾向を頭に入れて、その時期・時間帯は特に注意しましょう。

地域・エリアでは、住宅街や公園、学校周辺はもちろん、スーパーや駅、歩道が整備された大通りでも注意が必要です。

特に歩道と車道が分かれている道路、とりわけ片道2車線以上あるような大きい道路では「飛び出しは少ないだろう」と注意力が低下しがちです。そういうときこそ逆に「飛び出してくるかもしれない」という意識を持ち、危険予測をしながらの運転を心がけてください。

もし自分には非が無い事故を起こしてしまった場合、いくらドライブレコーダーや防犯カメラが普及し、その映像を理由に自分の過失割合が少なくなったとしても、事故で子どもをはねてしまったという事実は消えません。苦しさだけが残ります。

どんな道路を走っているときでも、注意に注意を重ねましょう。
本日もご安全に!

 

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